設立の趣旨と活動の狙い

セルロイドハウス横濱館開館式でのセルロイド産業文化研究会会長甲斐學氏挨拶全文紹介

セルロイド産業文化研究会の会長からのご挨拶

皆様のご来館をこころから歓迎いたします。
（１）循環資源のセルロースと樟脳を主原料としたセルロイドが持つ素材として色・艶・模様の多様性としっとりとした感触という素敵な特性と、

（２）象牙に変わる材料が欲しいという強い願いから生まれた世界で初めての人工プラスティクス・セルロイドを世界一の生産国に仕上げるまでの科学・技術とマーケットを育て上げた日本の国民性、

などが今なおこれだけ根強く強く皆様にご関心を寄せていただいているのだと心強く思っております。

セルロイド産業文化研究会は　“このセルロイドという素材を造り、マーケットが求める商品を創り出す技術とマーケティング力とに立脚した産業が社会とどのように係わり合いを持ちどれぐらいの影響を与えたのか、さらには次世代の産業の創出にどのような推進力を与えたのか”　を考察する会です。

今日発足した岩井さんのセルロイドハウスのソフトウエアとしての機能を果たすことも私たちの大切な役割の一つです。

今後とも皆様のご支援とご協力をお願いいたします。

平成17年3月25日
セルロイド産業文化研究会
会長　甲斐學