さわやか交流会2013報告 |
大井事務局長の司会のもと先人への黙祷を行いました。今年も一月十五日に塚田興治氏、七月七日に甲斐学氏、七月二十八日に野長瀬三雄氏と三名の方が旅立たれました。その三名の方を含めて数多くの先人の遺産があったればこその交流会であることを再認識させられました。 今年の講演は日本セルロイド化工(株)の橋本啓一氏、研究会評議員の小野喜啓氏、セルロイドハウス副館長の松尾和彦氏の三名によって行われました。 ゴルフクラブのネックソケットは職人技の塊です。あの小さな部品によってスコアが大きく違ってきます。日本セルロイド化工(株)はネックソケットのトップメーカーで、ゴルフをする人なら誰もがお世話になっています。色々なプラスチックが生産されている現在でも何故セルロイドが使われているのかについてその生産工程を中心に講演された。 小野氏は、セルロイドがかつてどのように流通していたか、販売ルートはどのようなものだったか、問屋はどのような役割を果たしていたか、加工が分業化するにつれて組合が出来ていった過程、戦中の統制、戦後の流通の様子などについて経験に基づいてかたちでの講演を行いました。 昨年に引き続いて「生活史」に関して松尾氏の講演はセルロイドの三大製品とも言える、歯ブラシ、眼鏡、玩具の歴史、如何にしてセルロイドが使われていったかについてのものでした。 三人とも、それぞれ素晴らしい内容の講演となり盛況の内に終わり懇親会となりました。 来年以降も交流会を行っていくことといたしますので関係各位におかれましては、今度ともよろしく御贔屓立てのほどお願いいたします。 |
松尾 和彦 |
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