速報! 横浜館にて東京地区の集い開催


 去る2014年4月19日、セルロイドハウス横浜館にて東京地区の集いが開催されました。
 前日は春とは思えないほど冷え込んだ日でしたが、当日は季節通りの陽気となり心配された雨にも見舞われなかったことから多数の方々のご出席をいただきました。

 午前中の評議会に引き続き、午後一時より始まった講演の一番手を務めた元嘉悦大学教授平井東幸氏は「戦後の経済雑誌からみたセルロイド産業」と題する話をされました。
 この研究調査報告をするにあたって資料とした三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)発行の経済月報第146号(昭和24年2月)を入手した経緯と、当時の経済状況についての話でしたが、計画と実際とは異なっていたことがよく判る内容となっていました。

 続いて最高顧問の菱川信太郎氏がセルロイド産業と如何に関わってきたかの話をされました。海軍兵学校の同窓会総代を務められる多忙な身であるにも関わらずご出席をいただいた菱川氏には心よりの敬意を表するものであります。

 三番手となりました小野由会長小野喜啓氏が行いました「セルロイドのマーケティングその2 セルロイド生地の販売戦略」は、明治大正昭和期におけるセルロイドの流通が如何に行われてきたか、問屋や組合が果たしてきた役割はどのようなものであったかについて述べるものでした。

 最後に登壇しました副館長の松尾和彦氏は「セルロイドの生活史その2」として歯ブラシ、眼鏡、玩具の歴史と何故それらの品にセルロイドが使われたのか、その後どのようになったかについての講演を行いました。

 小野氏、松尾氏の講演につきましては当日の発表資料がありますので興味をもたれましたら問い合わせて下さい。

 講演に引き続いて行われました交流会では演者並びに出席者の談笑がみられました。セルロイドの関係者ばかりではなかったのですが、立場の違いを超えさせる魅力を持った素材、それがセルロイドであると再認識させられました。

 今後もこのような集いの開催を考えています。本年の例で言いますと10月24日(金)に大阪セルロイド会館にて開催いたします。横浜でも行う予定としていますので多数のご出席を願うとともに、今後ともお引き立てのほどよろしくお願いします。

松尾 和彦


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