去る2018年10月26日 、大阪セルロイド会館に於いて平成最後となります「さわやか交流会2018」が開催されました。本年も好天に恵まれ約20名の出席をいただき開催しました。
本年は関西セルロイド会の重鎮であります定延プラスチックの定延英一様に戦後、特に昭和25年頃から朝鮮戦争の頃のセルロイド業界について講演をいただきました。
講演中の定延英一様
聞き入る聴衆
定延様の時代は物不足のために作れば売れるという時代でしたが、肝心の材料すなわちセルロイドが手に入らない状況で、随分と苦労をされた話をユーモア交じりに話されました。
また裏話としてセルロイド業界の宿命ともいえます火災対策として消防署と仲良くした話もされました。一度、火災を出したと記録されますと認可が取り消されたりして面倒なこととなりますので、少々の火事ならば黙認してもらっていたようです。
今回の講演は特にテーマに沿った形のものではなく、思い出話的なものでしたので聞く方もリラックスしていました。
続いて大阪地区代表の大井暎さんが本年がセルロイド発明から150年、ダイセル誕生から99年という節目の年にあたりますので、それに関しますテレビ放送もありますとの講演を行いました。
その放送は10月28日の12:00〜12:30にBSTBSでありましたので、ご視聴された方もいらっしゃることと思います。
内容が大日本セルロイド(ダイセル)の初代社長となりました森田茂吉にスポットを当てたものでしたので、岩井館長や大井大阪代表の出演が短いものとなってしまったのが、少し残念でしたが興味深いものでした。
講演が終わりましたら各人が近況報告を行った後に何時ものように懇親会となり、そこここで談笑する姿が見られました。そして散会となり各人が来年の再会を約束するという同窓会にも似たものとなりました。
この交流会も何時まで続けられるか分かりませんが続けられる限りは続けていただきたいものです。
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