去る2月19日、京都にありますおもちゃ映画ミュージアムに於いて大井大阪代表と松尾副館長が「セルロイドの話」と称します講演を行いました。
　おもちゃ映画ミュージアムは、大阪芸術大学教授の太田米男先生が古いフィルムが失われていくのを憂いて私財を投じて京町家を改装して設立されました博物館です。
　今回の公演は主に日本各地の小規模なミュージアムの学芸員の方々を対象として行われたもので、約30名が出席しました。太田先生は指導的立場にある学芸員の方々にセルロイドに対する正しい知識を持って広めていただきたいとの思いを持って開催されました。

　最初に両名が講演を行いました後に、太田先生が戦前の無声アニメ映画の上演を行われ、次にナイトレートフィルム、アセテートフィルムの劣化、その二つとPETフィルムの燃焼実験の様子等を上演されました。
　その後、質疑応答等も行われ盛況のうちに幕を閉じました。

　今回の講演につきましては「研究調査報告」に掲載しておりますので興味を持たれました方は、そちらの方もご覧になってください。この講演がきっかけとなりセルロイドに興味を持たれたり、正しい知識を持たれたりする方が増えましたら幸いです。